新潟リンパマッサージ フェイシャルエステサロン【アドール】

「皮膚感覚と人間のこころ」 より抜粋~

2013-11-18

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皮膚が発するメッセージについてまとめています。

なぜ私たちがマッサージを気持ちよく感じるのでしょうか。私たちはマッサージを人からしてもらうと、免疫細胞の1つであるナチュラル・キラー細胞が活性化して、HIV感染者や、自閉症、多動性障害、うつ病、アルツハイマー病などに対していい影響を与えます。

ところが、このような効果について、そのメカニズムは必ずしも明らかになっていないそうです。副交感神経活性により効果あり、それは温浴とか睡眠とかと同じですが、詳しいしくみはまだわかっていないと言うことでした。

さらに、皮膚は圧や温度はもちろんのこと、光や音にも反応している可能性があります。皮膚は、脳の細胞と同じように、ケラチノサイトが興奮と抑制を繰り返します。さらに、情報処理がなされている可能性があり、すなわち、皮膚も脳と同じような働きをしているのです。

したがって、皮膚が刺激をうけると、一酸化窒素を発生させ、それが血管やリンパ管を拡げ、血行やリンパの流れを促進させます。さらに、皮膚は空気の酸素濃度を完治して、血液内で酸素を運ぶ役割を果たしている赤血球の数をコントロールしているそうです。さらに、酸素濃度に応じて、細胞の酸素濃度をコントロールするための酵素まで制御しているそうです。

皮膚は、マイナス数十ミリボルトの電位差を持っていますが、ウソをついたりするとその電位が変化します。それを感知することで、ウソ発見器が活躍するわけです。これは、皮膚にカルシウムイオンやマグネシウムイオンが分布しており、その流れが変わるからだそうです。

トランプでちょっとしたゲームをしたときにも、私たちがそのゲームがいい・悪いを知覚する前に、なんと、皮膚の方が先に反応しているのです。よく「皮膚感覚でわかる」という表現を使いますが、まさしくその通りなわけです。

また、私たちの皮膚はストレスの指標であるコルチゾールというホルモンやサイトカインというタンパク質を造成します。これが増えすぎると、脳にも影響を与えて、不安やうつ病を招きます。皮膚の疾患により落ち込みが出て、その落ち込みがまたストレスを与えて皮膚が悪くなるような悪循環が起きやすくなります。

母乳を分泌するなどの役割があるオキシトシンも、皮膚刺激によりケラチノサイトで合成されます。脳からの司令だけではなく、皮膚の刺激によりオキシトシンが生成されるのです。赤ん坊に乳首を吸われると母乳が出てくるしくみも、まさしく、オキシトシンの働きです。

つまり、脳と皮膚は連携し、つながっており、さまざまなホルモンやタンパク質を皮膚が造成するし、また、脳の司令によって造成される、ということになります。このことは、20世紀初頭には常識だったようですが、だんだんと忘れ去られてしまって、それがまた2000年以降、さまざまな実験や発見により見直されてきています。

ある意味、脳より先に皮膚の方が刺激を受けとるわけですから、脳よりも早くさまざまな変化を起こすと言うことは当たり前と言えば当たり前なわけです。人間が他の動物よりも優れた精神活動を持つのは、この皮膚による働きが意外と大きいのです。

読者からのこの本の内容とコメントを目にしました。
日頃、お客様の皮膚に触れているものとしてはとても興味深い内容でした。皮膚ってすごいなと感動しました。
私のマッサージで「気持ちいいな~!」と感じて免疫を上げていただけたら嬉しいです。
施設などで介護されているお年寄りに最後まで残っている感覚は感触から伝わる思いだそうです。 温かい心で温かい思いを伝えていけるよう施術にあたっていきたいと思っております。

 
 
 
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